玄冬。
君と出会ってから、きっと私の時計は少し狂った、と思う。

君と別れてからというもの、君が存在しない時間は、
まるで気が遠くなるほどの虚無が降り積もっていくよ。

虚無。
そう、まるで音が聞こえない。
なにもない。

風の中に混じる葉の一枚だって、私には全てが「見える」はずなのに。


そんな猛禽の聴覚に比べても、小さな頃の君は本当に良く、色々な音を拾っていたね。


「くろたか、ねえ、くろたか――こわいよ」
「ん、どうした玄冬」

泣きそうなか細い声。
部屋の入口から、君は枕を引き摺って現れるんだ。

「ねむれない」
「どれ、私が添い寝しにいってやろうか?」

読みかけの本に栞を指して、チェアから立ち上がると、急いで君が部屋に入ってくる。

「いいよ。起きてたいんだ」
「膝にのるか」
「うん…」

こんな時の君は奇妙に熱い体で、冷たい額で、私の膝の間にひざまづいて、こてんと太腿を枕にする。
肩を撫でて、呼吸を数えるように、玄冬から響いてくる音に耳を澄ますんだ。

「くろたかは、こわくない?」
「――なぁにが?ここは私の家だよ」
「ふぅん。時々居ないくせに」
「おや……?」

くぐもった声は体を伝って、直接隠せない響きとしてせまる。

(おまえ、さがしたけどいなかったぞ。)

子供だったら当然要求していい、最低限の保障かもしれない。
泣いたんだろうな。足が冷たくて、朝から文句言ってたあの日かな。

(酷いな私も。)

言葉にはならない思いを解きほぐすように、彼の後頭部をなんども掌で撫でた。
何度も、何度も、この子の呼吸を寝息に変えようという、私の拙い思いを込めて――

(……眠った。)

小さな体がふと重みを増す。
いつ、それが訪れたのか、聞き定められない幸福な一瞬を、私は何度も君から貰っていた。



君が眠るまで。
君が全てを忘れてしまうことはできないけど。
どうか、側に居させてよ。

君が居なくなった今も、その一瞬を待ちわびる自分を忘れられないでいる。



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眠った玄冬をヒメサマ抱っこして、ベッドまで連れて行くところが
よくよく妄想できます!
どうも書き方の癖として、EDのどれかの後に誰かが回想、という
構成が多いですね。EDありきのゲームですし(汗)
すげー気になる、といいたいほど気になる事象。

白梟 は女性なのか?男性なのか?

CDドラマでは女性の声だし、充分女性には見えるんですが、

男性でも別に構わない気がする。

あーすると、もう少し気になるのは、黒鷹と白梟の関係性。

彼ら、仕事上別居中の夫婦なのか?!

嘘、オフィシャルには古い知り合い、みたいな書き方になっている。

いやそこは、妄想するところだろ〜(タメ)



結論:鷹梟でバッチリBLさせてみたい気が致します!